質問者
月経時の出血量が尋常ではないです。
ネット等でみると、よくある事のようですが…。
閉経に向けてホルモンバランスが崩れているのかもしれませんが、放置して問題ないでしょうか?
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
月経量が異常に多い場合は、排卵がうまく起きていない時が多いです。
ホルモンバランスという単語は、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(女性らしさを表現するホルモン)と黄体ホルモン(着床を促し、妊娠を継続させるホルモン)の割合を指していると理解しております。
よく使われますが正式な医学用語ではありません。
このふたつのホルモンの分泌は、排卵でコントロールされています。
排卵に向けて卵胞(卵子が入った袋)が発育するにつれて卵胞ホルモン値が上昇し、排卵により卵胞破裂後黄体が形成され黄体ホルモンが分泌されます。
排卵機能は40歳くらいから低下します(江戸時代は40歳が閉経でした)。
44歳からはその機能が著明に低下し表面化します。
排卵機能が低下すると卵胞ホルモン濃度が高くなり、黄体形成が低下し月経量が多くなることがあります。
出血がレバー状になって出る場合がありますが、子宮の血液は月経量が多くなると固まるようになっていますのでこの症状は異常ではありません。
月経量が異常に多く10日から3週間以上続く場合は、子宮筋腫が原因のことが多くあります。
日常生活に支障きたす月経量であれば一度婦人科受診されてはいかがでしょうか。


