質問者
なかなか妊娠しません。検査をするならいつごろすべきですか。どんな検査をするのでしょうか。
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
アメリカ生殖医学会(ASRM)の委員会が不妊症の検査について次のように提言しています。
不妊症は、①排卵状態、②女性生殖管の構造と開存性、そして③男性パートナーの精液検査の3つをするべきとされています。
①は、超音波で卵胞が排卵してつぶれ、その後基礎体温が高温になることを確認します。
②については、レントゲン(子宮卵管造影検査)で子宮の形態、卵管の開存性を確認します。
その後、腹腔鏡、高度な精子機能検査、血栓形成傾向検査、免疫学的検査、核型、子宮内膜生検などの検査をする場合がありますが、必要が無い場合ルーチンの不妊症検査としては推奨されないとしています。
ただし、これらの検査より重要だとされる要因は、女性の年齢であるとされています。
またASRMは検査や治療の開始は、35歳未満の女性は妊活開始から12か月、35歳以上の女性では6か月、40歳以上の女性ではより迅速な検査と治療が必要となることがあると提言しています。
検査以上に、女性の年齢が重要です。