質問者
基礎体温を付けていると何回も体温が落ちています。
いつ排卵かわかりません。
ストレスになるのですが、それでもつけたほうが良いのでしょうか?
回答者:医療法人社団 大島クリニック 院長 大島隆史
基礎体温の落ちた日が排卵と言われていますが、実際は排卵の日に落ちる確率は2割くらいです。
米国のデータから、排卵日と基礎体温の関係は低温の最終日に1/3、体温が上昇中に1/3、高温相の1日目に1/3の方が排卵しています。
基礎体温から排卵日を特定することはできないと考えられます。
ちなみにこの低温相最後の日から高温相に移る時期に毎日タイミングをとったご夫婦の妊娠率が一番高いことが確認されています。
なぜ基礎体温を測るか。
目的は、高温相が10~14日間持続するかを確認するためです。
排卵が行われ黄体ホルモンが分泌されると脳の体温中枢を刺激して基礎体温が高温(36.7℃)になります。
この高温相を確認するためです。
黄体はどのようにできるかを説明しましょう。
排卵すると卵胞が潰れそれが黄体になり、そこから黄体ホルモンが分泌され、着床を促しその状態が持続するようにする役目を黄体ホルモンは担っています。
つまり排卵は、卵子を出すだけの働きではなく、黄体をつくるのが最終目標です。
高温相を確かめるために排卵後と考えられる頃からに限定されて基礎体温を測定してみてはいかがでしょうか。